半年で20キロ痩せた話

 思い返せば去年の九月の事だ。僕は太っていた、そして色々な疲れが重なって社会人生活が限界に来ていた。僕は会社を辞め、そして更に太った。

 かつてないほど限界ギリギリに太った僕に訪れたのは、かつてない腰痛と体調不良だった。家族親戚から糖尿病やがんが出まくっているうちの家系の事もあり、僕は焦った。焦って、寝て、また焦って、寝た。結局何もせずに次の夏が来て、靴が入らなくなった。

 ダイエットを決意した。

 結論から先に書けば、僕はレコーディング+ウォーキングダイエットによって半年で約20キロの減量に成功した。このブログも放置しっぱなしなので、その内容をネタとして残しておこうと思う。

 ナイアガラのような体重グラフ。

 あすけんの女もご満悦である。


 肝心の内容だが、使用したのはこれ、ウォーキングマシンだ。

KingSmith WalkingPad A1 A1 RPO

 折りたたんで保管でき、歩行可能範囲が縦にも横にも広く、何より耐荷重が105キロもある。痩せたいデブにはピッタリの商品だった。

 「なんだ歩くのか」とおそらくここでブラウザバックする人もいるだろうが、ダイエットに魔法はない。動かなければなかなか痩せない、だが逆に言えば無理矢理にでも動けば痩せるのだ。ここからはその無理矢理動くという部分を説明していく。

 そもそも僕というデブが痩せられなかった要因として、運動という行為のつまらなさがあった。運動が好きならそもそもヤバいぐらい太るような事はそうそうない。だが僕にとって運動はつまらなく、やっている間は漫画も小説も読めずゲームもできない地獄のような時間、ほとんど労働と同じものだった。

 そこで僕はこれを用意した。

FLEXISPOT 電動式スタンディングデスク

 電動昇降デスクというのは、ワンタッチでモーターが動き机の高さを変えられるというものだ。僕はこの机の下にウォーキングマシンを仕込み、普段使いのパソコンで遊びながら運動ができる環境を整えたのだ。

 画像が悪くて申し訳ないが、だいたいこういう環境だ。

 家の中でずっと歩いているとなんだか具合が悪くなってくるような感じもするので、壁にはこういう物も用意した。これを最強で回すことによって、なんとなく爽やかな気持ちで歩け+湧き出る汗も押さえられる。

壁掛扇風機


 そして僕はこの環境で、延々と歩きながら仕事をしたり小説を書いたりゲームをしたりするという生活を開始したのだ。

 まず驚いたのが、歩きながらでも意外と色々な事ができるという事だ。机の高さをきちんと調節して、腕を机にベタッと固定するようにすればコントローラーを用いたゲームもできるし、プラモデルも作れる、慣れてしまえば簡単に絵を描く事だってできた。

 つまらなさが解消されてしまえば運動もなんという事もなく、僕はThey Are BillionsCivilizationペルソナGジェネレーションをやりながら歩きまくった。普段はなんとなく逃避の罪悪感を持ちながらやっていたゲームも、歩きながらプレイするによってなんだか前向きな気持で遊ぶ事ができた。

 とはいえ歩くのはなんだかんだと言ってストレスだ、だからなるべく頭を空っぽにして、作業のように遊べるゲームが合っているように思えた。

 とにかく、歩くという習慣ができればこちらのものだ。僕は毎日毎日歩きまくり、はじめ三十分だった歩行時間も一週間もすれば一時間になり、翌週には二時間、その翌週には四時間、翌月には六時間になっていた。

 歩くスピードも最初は時速2.5キロだったのが次第に上がり、今では時速5キロで歩くようになっている。これは歩く時の騒音で家族から苦情が来ないギリギリのラインなのでそうしているが、これは個々人の住環境に依るだろう。

 そして、当然のように足がぶっ壊れた。足の筋肉痛は当然ある、最初の1ヶ月は毎日毎日筋肉痛で膝も痛かった。足の靴ずれだって当然ある、水ぶくれができ、踵なんかも擦れてすぐに絆創膏だらけになった。

 だがそれらは些細な事。問題は爪だ。そう、歩きすぎて爪が剥がれたのだ。剥がれて浮いた爪は真っ黒になり、ちょっと触れるだけで痛みが走った。

 ここに来て、僕は初めて自分のオーバーワークに気づいたのだった。そこからは、歩行時間は1日2時間と決めた。6時間歩いていた頃の充実感はないが、時速5キロで2時間歩けば消費カロリーは600を超えているから十分だ。

 爪が剥がれてからはこのタイプのサンダルで歩いた。靴だと爪に触って痛いからだ。意外とクッションが効いていてウォーキングには良く、外用にも買って愛用する事になった。なお、痩せたらサイズが合わなくなった。急激に痩せるとズボンなども買い直しだ。

[ニューバランス] スポーツサンダル 600


 先に、このダイエットに使ったのはレコーディング+ウォーキングだと書いたが、体重の増減というのは種が割れてしまえば簡単な話である。脂肪1キロを減らすのに必要なカロリーはだいたい7000キロカロリーだ。つまり毎日500キロカロリーを減らせば、12日で1キロが減るのだ。

 そのペースで減らすなら、成人男性の基礎代謝がだいたい2000キロカロリーとすれば、600キロカロリーを運動で消費していれば2100キロカロリー食べても大丈夫なのだ。「じゃあもっと運動すればもっと飯が食えるじゃないか」と思った諸兄はあまりに正しい。運動すれば飯が食えるし、運動すればもっと早く痩せるのだ。

 ただその先にあるのは剥がれた爪だ。僕はたまたま爪だったが、人によってはぶっ壊れるのは膝や腱や腰かもしれない。健康になるためにやっているのに、そこまでいっては逆効果。のんびりやろう。どうせデブは痩せてもまた太る、まともな暮らしをキープしたいならばきっと一生ダイエットは続くのだ。

 個人的に、20キロ減らすに当たって一番効果があったのは実は運動よりもあすけんというアプリを使ったレコーディングだ。まずはあすけん対応の体重計を買った。乗るだけで体重を記録してくれるものだが、乗るのが面倒で週に一度ぐらいしか乗らなかった気がする。

arboleaf 体重計

 そして毎日あすけんに食べたものを記録していく。それがレコーディングダイエットだ。これは本当につまらない。少しも面白い作業ではない。「意味があるのか?」と思う。だが世の中、得てしてそういう作業の方が大切なものだ。

 「食べたものを管理する」という地味でクソつまらなくて超ストレスな作業を延々と続けることで、だんだん「何を食べたか」ではなく「余剰カロリーで何が食べられるか」という思考になっていく。毎日やれば食べ物のだいたいのカロリーがわかってくる。

 おかげで僕はマクドナルドでポテトの代わりにナゲットを頼むようになった。ポテトMは410kcal、ナゲットは5ピースで263kcal、ここで作った150kcalの余裕で甘いコーヒーが2杯も飲める。

 そもそもデブは我慢が効かないからデブなのだ。マクドナルドに行かないとか、甘いものを食べないとか、酒をやめるとか、そういう思考は良くない。自分にとって絶対に食べたいもの以外を低カロリーな物に置き換えていくのが、継続性があっていいだろう。

 我慢はいけない、我慢するぐらいなら好きなだけ食ってアホほど歩けばいいのだ。しばらくそれを続けていれば、だんだん食うのが嫌になってくるから不思議なものだ。


 ここまでゴチャゴチャと細かい事を言ってきたが、僕はこの半年間でダイエットにはふたつの真実があるように感じたので、それだけ書いて終わりにしようと思う。

 まずひとつめは「消費カロリー>摂取カロリー」にすれば問題ないという事。これは当たり前の話だとおっしゃる方も多いだろうが、その通りだ。これだけ守れば何も問題ないが、守れないから太るのだから、今更言われても困るという話だろう。まあ困ったら酒でも飲んで寝てしまえばマイナスカロリーのまま翌日に行くことができる。

 これはひとつのライフハックである。

 そしてふたつめの真実だが、ラーメンには絶対に勝てないという事だ。

 よくわからないが、どれだけ計算してもラーメンを食べたら絶対に体重は増える。だからラーメンの日は借りは後日返すという事にして、あんまり深く考えずたらふく食ったついでに酒も飲んでさっさと寝てしまうのがいいだろう。

 これもひとつのライフハックである。

コメント

  1. 猫丸 より:

    目標達成おめでとうございます🎉
    私もあすけんでレコーディングしているので、励みになります!

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